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2017年度

 

平成29年度社会人学習講座 開講講座

 講座名 開催日
Business English Interacting with Coworkers and Customers
~ビジネス英語(中級)講座~
4月22日(土)
ケースで学ぶ会計学 5月19・26日(金)
第1回 TOEIC対策講座 ~600点以上を目指す! 6月21・28日、7月5・12・19日(水)
ホスピタル・プレイ・スペシャリストから学ぶセラピューティックな理論と実践 7月15日(土)
ケースで学ぶ経営分析 9月8・15日(金)
Business English Interacting with Coworkers and Customers
~ビジネス英語(中級)講座~
9月23日(土)
地方創生の評価と展望 10月23日(月)・24日(火)・30日(月)・31日(火)、11月6日(月)・7日(火)
わかりやすいマーケティング・リサーチ 10月28日(土)
パズルで楽しむ近現代数学 2016 11月11日(土)
女性が活躍する職場のマネジメント 12月2日(土)
エクセルで学ぶ多変量解析 12月3・10・17日(日)
会社のつぶし方 ~「火に油を注いだ」タカタの稚拙なコーポレート・コミュニケーション 12月9日(土)
日本におけるホスピタル・プレイの取り組みと、ノッティンガムこども病院のホスピタル・プレイから学ぶ 1月20日(土)
ソーシャル・ビジネスのマネジメント 1月27日(土)
第2回 TOEIC対策講座 1月24日・31日、2月7日・14日・21日(水)
働き方改革に向けた人事データ分析 3月3日(土)
Pythonプログラミング入門 3月10・17日(土)

 

社会人学習講座の様子

Business Conversation English ~ビジネス英語会話(中級)講座~
4月22日、静岡県立大学STUDIOにて、静岡県立大学言語コミュニケ―ション研究センターEric Lenhardt特任講師と共に学びました。ビジネスシーンでの自己紹介からスモールトーク、円滑なコミュニケーションを行うため鍵となるポイントを踏まえながら、実践的な英語表現を学習しました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「実践英語として会話の時間が多くて勉強になった」「ロールプレイの時間が多くて充実していました」「大変有意義な時間をもつことができた。飽きることなくあっという間に時間が過ぎた」「1回で英語は上達できませんが、英語を話す機会となりよかったです。仕事で英語を使うきっかけになったと思います」「今回はビジネスシーンで使うことに出来る英語表現がたくさん学べてとても参考になりました」

ケースで学ぶ会計学 ~財務諸表の読み方を学ぼう~
5月19日・26日、経営情報イノベーション研究科上野雄史准教授を講師に、B-nest静岡市産学交流センターにて開催しました。財務諸表の基本的な読み方、数値上から読み取れる企業戦略の理論について学びました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「財務諸表の読み方を学ぶことを目的にしていて達成できた。更に、経営状態を見極めるポイントも知ることができたので、予想以上によかった」「プラットフォームビジネスの理解や時事関係の解説がとても勉強になりました」「東芝等、いろいろな企業をどう見ていくか、見方を教えていただき、おもしろかったです」「実践的でたいへん興味深く、わかりやすかったです」

入門ホスピタル・プレイ ホスピタル・プレイ・スペシャリストから学ぶセラピューティックな理論と実践
7月15日、静岡県立大学短期大学部にて開催し、県内外から多数の受講生にご参加いただきました。短期大学部松平千佳准教授を講師に、受講生はセラピューティックな遊びの基礎理論と実践を学びました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「遊びと一言にいっても幅広く、子どもと大人が考える遊びの違いがあり、子どもの求める遊びや必要な遊びを 提供・共有することの難しさを感じました」「HPSはじめセラピューティックな遊びの奥深さに圧倒されながら、全体像を理解するのにちょうど良い内容でした」「とても興味深く、遊びについての捉え方を多面的に考えることができました。伝えることの大切さ、相手の思いを表出させるための方法とその大切さを知ることができました」「子どもとの関わりをもう一度振り返って考えてみようと思った。今回受講できてとても良い経験ができたと思います」

第1回 TOEIC対策講座~600点以上を目指す!
6月21日・28日、7月5日・12日・19日の5回にわたって、言語コミュニケーション研究センター吉村紀子特任教授を講師に、静岡県立大学STUDIOにて開催しました。講座では語彙・文法の知識の定着を図り、リスニング力、リーディング力向上を目標に学習を進めていきました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「前回に引き続き楽しく受講させていただきました」「学生時代を思い出してよい経験になりました。また勉強する機会を持ちたいと思います」

ケースで学ぶ経営分析 ~財務諸表からみえるAI×IoTの世界~
9月8日・15日、経営情報イノベーション研究科上野雄史准教授を講師に、B-nest静岡市産学交流センターにて開催しました。ケースとしてAIやIoTの開発を進めている企業を取り上げ、既存の企業と比較しながら、その特徴をお話ししました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「端的でわかりやすかった。昨年も同じ講座を受けさせていただいて今年も受けましたが、さらに理解が深まり非常に良かった」「わかりづらい指標をケースを通してわかりやすく解説していただき、とても良かった」「時間があれば長く勉強してみたいと思いました」

Business Conversation English ~ビジネス英語会話(中級)講座~

9月23日、今年度2回目となるネイティブ講師によるビジネス英語講座を静岡県立大学にて開催しました。静岡県立大学言語コミュニケ―ション研究センターEric Lenhardt特任講師と共に、仕事で役立つ表現やほめ言葉を上手に用いながら会話をつなげていく方法について学習しました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「テーマのある英会話コースが初めてだったので、考えて話すことができてよかったです」「日本語でも相手をほめられるようにしたいです」「講座がとても楽しく勉強になりました。ぜひまた参加したいです」

わかりやすいマーケティング・リサーチ ~調査票の設計から、データ分析、応用事例まで~
10月28日、B-nest静岡市産学交流センターにて開催しました。調査票設計とデータ分析の基礎から、現場での活用方法について解説しました。

前半の調査企画編では、静岡県立大学経営情報学部玉利祐樹講師が、リサーチクエスチョン、リサーチ(研究)の方法について、続いて分析編として、データとは何か、データの集計、データ分析について説明しました。

後半のデータ活用編では、経営情報イノベーション研究科岩崎邦彦教授が、静岡県の来訪者満足度に関する分析を解説し、満足度に結びつく要因から、“ならでは”のマーケティングの実践についてお話ししました。

【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「これまで興味はあったが、大学で講義を受けることもなかった分野だったので、多くの事例も含めておもしろかった」「すぐに業務で活用できる」「後半は事例が多くわかりやすかった」

地方創生の評価と展望

10月23日・24日・30日・31日、11月6日・7日の6日間の日程で、B-nest静岡市産学交流センターにて開催しました。本講座では、スタートから約3年が経過した地方創生政策を検証し、その効果と課題、今後求められる政策について、産業、少子化対策、都市、食料の各種政策、地域運営組織、歴史的視点から展望しました。

第一日目、経営情報イノベーション研究科西野勝明特任教授が、地方創生の経緯から、地域の人口減少問題、全国の自治体の取組の傾向、求められる人口減少対策ついてお話ししました。

第二日目、経営情報イノベーション研究科藤本健太郎教授が、少子化対策として、行政と市民が力をあわせて地域でワーク・ライフ・バランスに取組み、公私連携推進のために必要な対策についてお話ししました。

第三日目、経営情報イノベーション研究科岸昭雄准教授が、人口減少とコンパクトシティ化について説明し、今後住民が主体的に地域の目指す姿を議論し、意思表示する必要性についてお話しました。

第四日目、経営情報イノベーション研究科金川幸司教授が、地域運営組織の活動内容や機能を説明し、イギリス、アメリカの制度と比較しながら、地域運営組織のあり方についてお話ししました。

第五日目、経営情報イノベーション研究科沖本まどか助教が、所得水準と格差に影響される食生活と健康について、その背景となる社会問題や、日本と米国での国・地方・民間での取組みについてお話ししました。

第六日目、鬼頭宏学長が、人口減少対策の課題として、新たな働き方・ライフスタイル・文明システムへの転換をあげ、21世紀文明をデザインする、持続可能な開発、新しい豊かさの実現、人口減少社会への適応についてお話ししました。

【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「地方創生の振り返りと今後の展望として大変参考になりました」「定期的な開講をするといいと思います」「総合戦略のちょうど中間年となる29年度に受講できてよかった」

パズルで楽しむ近現代数学 2017 ~パズルで発想のエッセンスと面白さに触れる~
11月11日、経営情報イノベーション研究科武藤伸明教授を講師に、地域経営研究センターにて開催しました。シリーズ4回目となる今年度は、パズルの他に人工知能の話題について触れ、コンピュータゲームの具体的な仕組みについて解説しました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「統計分野がAIと結びついているのも納得できました」「新しい学習指導要領(中学校)に統計学が入ってきたのも世の中の流れなのかと感じました」

女性が活躍する職場のマネジメント
12月2日、B-nest静岡市産学交流センターにて開催しました。経営情報イノベーション研究科国保祥子講師が、職場が抱える近年の課題から、働く女性を取り巻く状況、働く女性が陥る時短トラップ、女性を活かすマネジメントについてお話ししました。後半はケース・ディスカッションを行いました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「立場や考えが異なる人とのディスカッションができ、発見があるのでよかったです」「大変有意義な内容で、もっとゆっくりお話を伺いたいほどでした」「女性の活躍について社会学ではなく経営学の視点でとらえることができた。マネジメント思考で課題を見ると、解決方法も幅が広がると思った」

会社のつぶし方 ~「火に油を注いだ」タカタの稚拙なコーポレート・コミュニケーション~
12月9日、B-nest静岡市産学交流センターにて開催しました。経営情報イノベーション研究科竹下誠二郎教授が、タカタの事例はCSR(企業の社会的責任)、コーポレート・コミュニケーションの欠落が要因であると述べ、ジョンソン&ジョンソンと比較した危機管理への対応の違い、「謝罪の力」について言及しました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「経営にあたりリスクマネジメントの大切さを痛感しました」「小さな企業にとっても非常に重視すべき点を指摘された内容だった」「具体的な事例をあげての講義だったので、経済学を学んだことのない私もイメージし易く、解りやすかった」「このようなテーマの講座を開催される機会が少ないので、大変興味深く拝聴させて頂きました」

エクセルで学ぶ多変量解析
12月3日・10日・17日の3日間にわたり、静岡県立大学にて開催しました。経営情報イノベーション研究科大平純彦准教授を講師に、多変量解析とは何か、演習を通じて基礎的な知識と実践的な方法について学習しました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「理論で説明いただき、ぽっかり空いていた基礎を埋めてもらえた講座でした」「学習の機会になりとても良かったです」「統計の基本は学べたので今後に生かしたいと思います」

日本におけるホスピタル・プレイの取組みと、ノッティンガムこども病院のホスピタル・プレイから学ぶ
1月20日、静岡県立大学短期大学部にて開催し、県内外から多数の受講生にご参加いただきました。

前半、短期大学部松平千佳准教授が、医療の中に遊びを入れていくことの難しさや、病気の子どもの気持ちにかかわる活動をする際の注意点についてお話ししました。

後半は、HPS Claire Hardy氏がノッティンガムこども病院における遊びと発達サービスについて紹介し、他職種が連携、協働していくことの大切さについて述べました。参加者は身近な材料を使った遊びを体験しました。

 

【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「毎回沢山の新しい学びが得られて、とても嬉しく思っています」「アクティビティは大人がこんなに楽しめるのだから子どもたちは更に楽しいに違いないと思います。分かりやすく安価な材料で完成してすごいと思います。再びHPSになりたい気持ちが高まりました」「大変興味深かったです。もっと多くを知りたいと思いました」

ソーシャル・ビジネスのマネジメント
1月27日、B-nest静岡市産学交流センターにて開催しました。経営情報イノベーション研究科国保祥子講師が、経営学の視点からソーシャル・ビジネスの事例を分析し、そのマネジメント方法の特徴、事業発展のプロセスについて説明し、参加者はモデルとなったケースの問題点・解決策を考えました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「自社のビジネスの問題定義、解決策の再定義を考えるきっかけになりました」「大変参考になりました」「ソーシャル・ビジネスのマネジメントについて理解が深まりました。とっても楽しかったです」

第2回 TOEIC対策講座~600点以上を目指す!
今年度2回目開催となる同講座を、1月24日・31日、2月7日・14日・21日の5回にわたって、静岡県立大学STUDIOにて開催しました。言語コミュニケーション研究センター吉村紀子特任教授と共に、海外との取引きや留学、就職、転職対策としてTOEICスコアアップ目指すための学習を進めていきました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「非常にわかりやすい講義で参加してよかったです」

働き方改革に向けた人事データ分析
3月3日、静岡県立大学にて開催しました。経営情報イノベーション研究科上原克仁講師が、人事データを分析し、科学的なフレームワークでその結果を適切に解釈できるようになるための一歩として、データを用いた分析の意義を説明し、Excelを用いた回帰分析演習を行いました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「実際にWorkがあり、分かり易かった」

Pythonプログラミング入門
3月10日、17日の2日間、静岡県立大学にて開催しました。経営情報イノベーション研究科渡邉貴之准教授を講師に、Pythonに初めて触るプログラミング初学者の方を対象として、プログラミングの初歩から講義と演習を行いました。
【参加者から寄せられたご意見・ご感想】
「一からしっかりとした説明でとても分かりやすかった」「独学を始める前の入門として受講したが、最初の一歩としてとても満足しました」「Pythonについて興味があったが、なかなか始めることができなかった。今回の受講で始めるきっかけとなり、今後活用していきたい」

平成29年度特別セミナーの様子

平成29年 12月16日(土)、静岡県立大学看護学部棟13411講義室において、ビジネスセミナー「逆風を力に変えるマーケティング 三陸の復興チャレンジから学ぶ」を開催しました。

本年度は「地域の宝で地域を元気にし、逆風を追風に変えビジネスチャンスを活かす」をテーマに、東日本大震災後、産業復興に取り組む企業団体の代表者2名を講師に招き、復興に向けた思いや構想についてお話いただきました。東北の食品産業の長期的支援、日本全国や世界に北三陸の魅力を発信する活動など、具体的な事例から地域発ブランドづくりを成功に導くヒントや地域の活性化について考えました。

テーマ提起「逆風を追い風に変えるマーケティング」にて、岩崎邦彦センター長が「地域の元気=やる気×やり方」であると述べ、自助努力や創意工夫によって、弱みを強みに変えた農産物の例を挙げました。

最初の講演は、「いかに生産者をつなぎ、ヒット商品をつくるか」と題して、東の食の会事務局長、高橋大就氏よりお話しいただきました。被災地で食産業の復興を支援する東の食の会の活動を紹介し、東北の一次産業復興のステップとして、復旧から販路開拓、ブランディング、人材育成、広域連携に至るまで言及されました。ヒット商品のサヴァ缶、アカモクを例に、左脳(機能的価値)、右脳(デザイン的価値)、心(情緒的価値)を撃ち抜く商品開発、生産者をつなぎ、業態・行政区域・地元民とよそ者・社会人と学生・ローカルとグローバルという様々な壁を壊すことが地域経済の活性化に必要であると説かれました。

続いて、「三陸の「秘境」から世界ブランドを目指す」と題して株式会社ひろの屋代表取締役、下苧坪之典氏にご講演いただきました。下苧坪氏は、東の食の会との出会いによって、岩手県だけでなく宮城県の漁師や水産加工業者、首都圏の協力者とのつながりが生まれたと述べられ、事業の根幹として、地域漁業の復興・拡大、高品質食材エリアとしての発信、地域雇用の創出、産業を通じた地域の活性化について言及されました。ブランドマーク「北三陸ファクトリー」を使用した数々の商品を紹介し、北三陸のプレミアムフード製品の価値を評価する国内外の顧客と、北三陸エリア全体の価値を共有していくという、自らが掲げたミッションの一貫性が重要であることを示されました。

講演の後、パネリスト高橋大就氏×下苧坪之典氏×岩崎センター長(司会)によるパネルディスカッションを行いました。失敗から学んだこと、失敗がプラスになった経験や、2:6:2の法則で後ろの2のモチベーションアップの方法、グローバル・マーケットに挑戦する際のポイントや国内マーケットへのマーケティングとの違いについて意見を交わし、最後に静岡の企業、参加者へのアドバイスを伺いました。

【ビジネスセミナー参加者アンケートより】
「三陸から世界に進出しようと思い、行動を起こしたことがとてもすごいと思った。未来の目標を持っている人は強いと思った。自分も世界と対等にやり合ってみたい」「新しい産業を始めるのではなく、東北が本来持つ魅力をブランディングで上手に引き出し、復興を行っており、学ばされることがたくさんありました。自らの地域の特産物にほこりを持つことが大切で、それによって消費者にも価値が伝わり、消費拡大につながるのだと思いました」「復興をきっかけに三陸をブランド化させようという気持ちが2人の演者から伝わってきた」「震災などの大きな外的環境の悪化が起こっても、めげずに頑張る努力の話を聞くことができました」「挑戦する権利と失敗する自由という言葉に感銘を受けました」「スピーチをお聞きして、皆さんからの「勢い」「やる気」「気迫」というものをひしひしと感じました。私自身も軸を持って、様々な壁を突破して行きたいです」「「人のせいにしない」ことや弱みに思えることを発想を変えて「強み」に変えていくことなど私にとって大きな気づきが沢山ありました。発想の転換を与えてくれたこのセミナーはとても有意義なものであったと思います」

令和5年度ビジネスセミナー

静岡県立大学経営情報学部大学院経営情報イノベーション研究科