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2022年度

社会人学習講座 令和4年度開講講座(全26講座)

 

開講日  講座名
5/31(火) ≪オンライン開催≫
救急医療と法を考える
6/17(金) ≪オンライン開催≫
Marketing Tea Tourism Products
茶観光商品のマーケティング
7/2(土) ≪オンライン開催≫  【静岡県ICT人材育成事業連携講座】
スマホアプリ開発を通して学ぶ簡単機械学習
8/20・27(土) 英語スピーキングを科学する
~ソフトウェアを活用した分析~
8/23(火) ≪オンライン開催≫
伴走型事業承継の構想
8/27(土) ≪オンライン開催≫
ホスピタル・プレイを学ぶ
~ハイリスクの子どもたちを遊びで支援する方法~
9/3(土) ≪オンライン開催≫
健康と食①
現代の健康課題への食からのアプローチ
薬食同源からみたサプリメント利用の考え方薬食同源からみたサプリメント利用の考え方
9/5・12(月) ≪オンライン開催≫
歴史から読み解く会計学
9/10(土) Speak Up! 英会話、もっと自由に明快に
9/10(土)
≪オンライン開催≫
職場の経営学① 
これからのビジネスとダイバーシティ&インクルージョン
9/10(土) ≪オンライン開催≫
職場の経営学② ジェンダーと社会構造
9/10(土) ≪オンライン開催≫
健康と食②
不足の栄養素からみた、身体機能と疾病(症状)の関わり
「健康な食事・食環境(スマートミール)」の社会的意義
9/17(土) ≪会場&オンライン開催≫
顧客を引きつける「食と農」のマーケティング
9/26(月) ≪オンライン開催≫
法律を読む基本技術(コツ)
10/1・8(土) 【静岡県ICT人材育成事業連携講座】
Rによるデータ分析入門
10/15(土) ≪オンライン開催≫
新規事業とビジネスモデル
11/12(土) ≪オンライン開催≫
誰でも簡単!スマホアプリ開発講座 応用編
11/19・26(土) 【静岡県ICT人材育成事業連携講座】
Pythonプログラミング 初級
11/26(土) ≪オンライン開催≫
パズルで楽しむ近現代数学入門2022
12/3・10(土) 【静岡県ICT人材育成事業連携講座】
Pythonプログラミング 中級
12/16(金)
≪オンライン開催≫
Inbound Marketing Strategy for Thai Tourists 
タイ人観光客向けインバウンドマーケティング戦略
2/3(金) ≪オンライン開催≫
中学・高校における地域学習を考える~観光教育の視点から~
2/18(土) 外国人労働者との「裸の付き合い方」
3/3(金) ≪オンライン開催≫
コロナ禍を乗り越える老舗酒造のつながり
3/4(土) ≪オンライン開催≫
こどもたちが病を語ることができる支援~ホスピタル・プレイができること~
3/4(土) ウェブブラウザではじめる心理実験

社会人学習講座の様子

救急医療と法を考える

令和4年5月31日(火) 18:30~20:00≪オンライン開催≫
コロナ禍での救急医療における、インフォームド・コンセント(説明と同意)、医師の応招義務、搬送困難事案をとりあげて、それぞれの現状、議論・問題点の整理、法令や通達などの法的根拠の解説などの講義のあと、質疑応答を行いました。
高校生から専門家まで、様々な立場の方が参加され、活発な議論が展開されました。
●受講生からの意見03/17/2023
「WEBでの講座で、自宅で聴講できる利点を感じました。」

「救急現場でのDNARについて講義があれば受講してみたいと思います。慣れないzoomでの講義でしたが楽しく参加できました。」

 

Marketing Tea Tourism Products 茶観光商品のマーケティング
令和4年6月17日(金) 18:30~20:00≪オンライン開催≫
ティーツーリズムを通じて外国人観光客をターゲットにしたお茶関連商品のマーケティングについて、コンセプト、観光理論、 インバウンドと茶産業の動向 、茶観光のプロモーションについての講義を英語で行いました。
日本各地から、お茶やTea Tourism に関心のある多くの方が参加されました。
●受講生からの意見
「静岡の観光リソースと活用に興味ありましたので大変興味深く聴講いたしました。」

 

スマホアプリ開発を通して学ぶ簡単機械学習
令和4年7月2日(土)13:00~16:10≪オンライン開催≫
前半は機械学習やAIの基本から最近の動向についての講義、後半はノーコードのスマホアプリの開発をAppSheetを用いて行いました。Zoom での演習形式の講座でしたが、受講生の皆さんは、資料や講師の説明を聞きながら、熱心に作業され、完成されている様子でした。
●受講生からの意見
「独学で進めていくのは難しさを感じる分野と個人的に考えているので、こうした講座を開催していただけるのは本当にありがたく、丁寧に説明していただけるので、ものすごく助かります。」                                                       「簡易なアプリ開発を考えていたので大変参考になりました。また、今後のAI・情報処理速度による社会に与える影響などを知ることができ、大変有意義であった。」

 

英語スピーキングを科学する~ソフトウェアを活用した分析~
令和4年8月20・27日(土)13:00~16:10
フリーソフトウェアPraatを使用して、自分の発話を視覚から分析しました。音声学・音韻論などの言語学的なポイント、外国語学習研究でわかってきたことも紹介しながら、受講生の皆さんの英語スピーキングに科学的にアプローチしました。
●受講生からの意見
「音が目で簡単に見えて驚いた。説明も分かりやすく面白かった。」

「英語のスピーキングを違ったメソッドで分析していてとても面白かった。社会人も学び直しが必要なので、このような機会をもっと作って欲しい。」

 

伴走型事業承継の構想
令和4年8月23日(火)18:30~20:30≪オンライン開催≫
現(先代)経営者と後継者が並走しながら事業承継プロセスを設計する考え方である「伴走型事業承継」を、具体的な事例をあげて、経営戦略と事業承継との整合性や後継者の育成について、講義を行いました。
●受講生からの意見
「精神論だけでなく、企業のトップとしての事業戦略、人心掌握、他社との連携・協調など企業の資産を承継し次世代経営者の新たな取組みに活かせるよう、また学術機関からの知見について今後もうかがえると幸いです。」
「事業承継が喫緊の課題である中で、伴走型事業承継について理解を深めることが出来ました。今回のご講義で、実際の事例を含めその重要性に気づかされました。」

 

ホスピタル・プレイを学ぶ~ハイリスクの子どもたちを遊びで支援する方法~
令和4年8月27日(土)10:00~15:15≪オンライン開催≫
日本・海外の病児/障害児のおかれている現状や、子供の権利について基本的な考え方を学びました。ホスピタル・プレイとは何か、なぜホスピタル・プレイが必要なのかを、子どもの生きる力を高めるための「遊び」を実際に手や頭を使って体験し、考えました。グループワークでは、参加者同士の思いも共有しました。
日本各地から、現場の医療従事者の方が多数参加されました。
●受講生からの意見
「実際に遊びを取り入れたり、グループで共有し合ったりしながら学ぶことができて、大変有意義な時間でした。生の経験からの貴重なお話や、事例も多く出していただいてわかりやすかったです。少しでも今後に活かしていけたらと思います。」
「HPSに興味があるので今回参加できてよかったです。普段の仕事の中でも応用できることもあると思ったので実践していきたいと思いました。」

 

健康と食①
令和4年9月3日(土)13:00~16:10≪オンライン開催≫
現代の健康課題への食からのアプローチ
壮年期男性の肥満(過栄養)、若年女性のやせ(低栄養)、高齢者のやせ(低栄養)に焦点をあて、それぞれの課題である生活習慣病やメタボ、低出生体重児、フレイルや介護について解説をしました。さらに、健康な食事・食生活の考え方と、社会参加や運動を行うこと、セルフケアを行う具体的な取り組みについても紹介しました。
薬食同源からみたサプリメント利用の考え方
保険機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)を含む健康食品・サプリメントを取り上げ、医薬品や一般食品との区別など、基本的な考え方と市販の現状を解説しました。製造品質の確保や新たなニーズ(アンメットニーズ)の先取りの重要性など、今後の課題についても紹介しました。
●受講生からの意見
「現場を離れてかなり経つので最新の情報を知る事ができてよかったです。現在、機能性をもたせた食品の新規開発に関わっているので、自分の知見を広げる事ができてとても有意義な時間でした。」
「合田先生の「 現代の健康課題への食からのアプローチ 」では、「 食 」に関する重要性を改めて、学ぶことができました。また、自身の食生活を見直すきっかけになりました。賀川先生の「 薬食同源からみたサプリメント利用の考え方 」では長年、摂取しているサプリメントの併用摂取やGMPに関する問いが解け、今後も安心して摂取することが出来ることに感謝をしております。今回、自身がもっていた問いや謎が解けた部分があり、とても勉強になりました。」

 

歴史から読み解く会計学
令和4年9月5日・12日(月)20:00~21:30≪オンライン開催≫
簿記の基本や考え⽅、イタリアに始まった複式簿記を歴史的事象とともにたどりました。近代の会計システムの事例として、減価償却をイギリスの鉄道とアメリカのプランテーションの奴隷管理制度を取り上げ、標準原価計算についても解説しました。複式簿記の2つの発展論、静態論(B/S)と動態論(P/L)について、最近の事例もとりあげて解説しました。
●受講生からの意見
「会計学の変遷が良くわかりました。」
「日本における会計学の変化も興味があります。」

 

Speak Up!  英会話、もっと自由に明快に!
令和4年9月10日(土)9:00~12:30
英語を話す場面でも、躊躇なく思いのままに気持ちを伝えられたら良いですね。
会話を円滑に進めるための様々な演習を行いました。
●受講生からの意見
「とても楽しいレッスンでした。難しいかもしれませんが、3ヶ月に一度くらいの頻度でこの講座があると嬉しいです。」
「授業の盛り上がりを感じました。よかったです。」

 

職場の経営学①これからのビジネスとダイバーシティ&インクルージョン
令和4年9月10日(土)9:00~10:30≪オンライン開催≫
人材の多様化が進む職場で多様性(ダイバーシティ)を捉えて職場をマネジメントするには、これまでの同質性の高い組織(男性世帯主モデル)の管理から個別管理体制へのシフトが必要と説きました。女性の管理職を増やし育成する上でのインクルージョン風土(公平性、違いの尊重、意思決定への参加)についても解説しました。静岡県の現状も紹介されました。
●受講生からの意見
「「多様性」という概念の基本を改めて認識することができました。組織において、意識や思考が統一された状態は、営業推進や管理がしやすいという面がある一方で、環境変化への対応が弱いという部分には、ハッとさせられました。」
「日本の状況や研究結果など示唆に富むお話を伺いました。質疑応答の時間も、他の参加者の方の問題意識等が分かり大変勉強になりました。」

 

職場の経営学②ジェンダーと社会構造
令和4年9月10日(土)11:00~12:30≪オンライン開催≫
無意識の偏見(アンコンシャスバイアス)とそれを生む背景、性別役割分業の固定化による男女の所得格差の原因について、女性の正規労働者・管理職の低さをあげ、解説しました。ジェンダー平等のためには、女性みずからの挑戦の意欲、良質な経験の提供、教育が必要であると説きました。
●受講生からの意見
「究極のジェンダー平等のご意見を聞けて、大変満足しました。」
「実際のデータを交えながらのお話とても勉強になりました。質疑応答でも丁寧に回答いただき、ジェンダーギャップを解消する取り組み自分もしていきたいと感じました。」

 

健康と食②
令和4年9月10日(土)13:00~16:10≪オンライン開催≫
不足の栄養素からみた、身体機能と疾病(症状)の関わり
現代でも不足しうる栄養素について、食事摂取基準の指標に基づいて解説しました。それらの栄養素(ビタミンやミネラルなど)が潜在的に不足した時の徴候や、欠乏した時の症状や疾病との関わりについて、健康の概念とともに説明がありました。
健康な食事・食環境(スマートミール)の社会的意義
食環境の現状とその課題や取り組みを、具体的な資料をもとに解説しました。外食や中食への依存度が高まる現状を考慮して、誰もが健康に配慮した食事を取れる場や商品を増やす事をめざす「健康な食事・食環境(スマートミール)」の認証制度が生まれた背景とその社会的な意義についても説明しました。
●受講生からの意見
「大人の学び直し塾みたいなかんじで、楽しく受講させていただきました。両先生方、テンポよく、わかりやすいお話でよかったです。」
「栄養摂取の多角的な視点、スマートミールなど食事としてとる工夫について、有意義なお話を聞くことができました。」

 

顧客を引きつける「食と農」のマーケティング
令和4年9月17日(土)13:00~15:30≪ハイブリッド≫
農と食をつなぎ顧客を生み出す活動が農産物のマーケティングであるとし、品質(味)の良さにとどまらず、食べる「モノ」を食べる「コト」として消費者がイメージできることで、ブランドとしての価値が定着すると説明がありました。
社会人学習講座としては、初めて対面とオンラインの両方で開講しました。

●受講生からの意見
「いい商品と高感度な消費者の相思相愛の関係の話を聞くにつけ、静岡外をターゲットに据えねば、建設的な商品開発も、成長もないだろう、と感じました。」
「目からウロコで、考え方を変える必要性を痛感しました。」
「マーケティングの重要性改めて認識しました。豊富な数値データがあり、たくさんの質問にもお応えいただきまして、とてもよい講座でした。」

 

法律を読む基本技術(コツ)
令和4年9月26日(月)18:30~21:00≪オンライン開催≫
法律(章・節・条文、目次)、条文(条・項・号、見出し)等の基本構造を解説しました。法令の検索方法として、e-Gov、内閣法制局「最近の法律・条約」、日本法令索引、条例アーカイブデータベースの各サイトを紹介しました。法律の「目的規定・趣旨規定」「定義」の役割について説明の後、「用語」についてはクイズ形式で学びました。
●受講生からの意見
「業務で法律に触れてきたのですが、きちんと読み解き方を習ったことがないなと思い、今回受講いたしました。接続詞に注意して読んだことがなく、非常に勉強になりました。」
「講義の後に、1時間の質問タイムがあったのは、意外に新鮮で講義の内容に理解がすすみ面白かったです。」

 

特別セミナーの様子

12月3日(土)、ビジネスセミナー「『食』で地域を元気にしよう!」をZoomウェビナーと会場にて参加いただくハイブリット形式で開催しました。

セミナーでは、はじめに岩崎邦彦センター長が「食べるモノから食べるコトへ」テーマ提起をし、食の地位(満足度)が高い国と幸福度が高い国の世界ランキングがほぼ同じであることが偶然ではない可能性が高いことを示し、食産業は、「幸せ創造業」であることを解説しました。

また、人を引きつける地域には、美味しい食に出会えること(場所)が欠かせない条件であることを強調し、次に講演される崎陽軒社長野並様に向け、横浜市民とシュウマイの関わりについて、いかに生活に密着した「食のコトづくり」をしているかが語られました。

続いて、株式会社崎陽軒代表取締役社長の野並晃様が登壇され、「生まれ育った地で『名物・名所の創造』に挑み続ける」についてご講演いただきました。最初に、やることと・やらないことの経営理念を述べられ、崎陽軒の歴史や普段聞けない名物誕生までのエピソードをお話しいただきました。また、現在行っているシウマイを通じた街づくりや駅弁業界との結びつきを強化したブランドづくり、地域創生に繋がる取り組みなど紹介いただました。
その後の対談では、岩﨑センター長よりコロナ危機によっての発想の転換・学んだこと・変化についての質問に対し、野並様からは、「お客様の行動が変わられたことで、崎陽軒がお客様に合わせていく形をとり、路面店やアイテムを増やしていくことや通販によって製品の幅を広げることができた。ピンチをチャンスに変えていくことが大事である。」と述べられました。その後も、数多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
最後に、野並様から「日本の魅力は地域の独自性にある。静岡の独自性を生み出していただき、横浜もまた努力し続けたい。そのために必要な外との交流から自分たちの土地柄、地域性の魅力を改めて感じ、世界に向けて創造する環境づくりを目指していきたい。」とのメッセージをいただきセミナーは終了しました。
【ビジネスセミナー参加者のアンケートより】
「普段聞くことができないようなテーマのお話だったので、貴重な機会となりました。特に対談のセクションが面白かったです。」「お二人の対談などわかりやすいかつ大変面白かったです。第二弾もあればぜひ参加したいです。」「地域に根付くにはぶれずにやり続ける時間が必要だとおも思いました。」「地域とのつながりを大切にされている様子や、社会情勢に応じて企業理念を拡大解釈して新しいことに挑戦されている様子がとても勉強になりました。」「崎陽軒が地域から愛されるための努力や、社会やニーズの変化に合わせた働きなど参考になることを沢山聞かせていただきました。」「崎陽軒様の経営スタンスがよくわかりました。小さい経営にも活かせるお話がたくさんありました。ありがとうございます。また、県立大での消費者心理などにもつながるようなお話もあり、やはり消費者心理と経営(何かを売っていくこと)は繋がっていると思いました。今後もまた受講させていただけたらと思います。」「おいしいの先には幸せがある! 全くだなあとある種のカルチャーショックを受けました。」「世の中の流れに備えつつ、目の前のお客様の満足度を高めることに注力している崎陽軒さんの姿勢に感服いたしました。」

令和4年度ビジネスセミナー

静岡県立大学経営情報学部大学院経営情報イノベーション研究科