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令和7年度ビジネスセミナーを開催しました。

11月29日(土)、ビジネスセミナー「星に学ぶ、輝く地域のブランドづくり」を静岡市産学交流センターで開催しました。

セミナーでは、はじめに岩崎邦彦センター長が「大切なものは、足もとにある」とテーマ提起し、21世紀の地域マーケティング『引く力』について「強いブランドには引力がある」、また、発想の転換として、「観光客を増やそうではなく、地域引力を高めよう」を強調し、地域資源の「掛け算」が地域の「引力」につながると強調されました。

続いて、株式会社阿智昼神観光局代表取締役の白澤裕次氏が登壇され、「星空から始まった 持続可能な地域づくりの挑戦」と題してご講演をいただきました。阿智村の観光客の減少、温泉地間競争が激化する状況の中から、温泉依存から脱却し、「日本一の星空」を起爆剤として、阿智村のブランドを確固たるものにし、「来てほしい」から「行ってみたい!」と思われる方策に方針転換した取り組みについて語られました。さらに、これからのリニア時代を見据えた展開をますます加速させていき、阿智村の発展に寄与していきたいとお話を結ばれました。

この後、パネルディスカッションでは、株式会社JTB総合研究所事業共創部上席主任研究員の武田道仁氏が加わり、まず初めに阿智村との出会いから新しい観光への展開について語られました。引き続き、阿智村が温泉、「日本一の星空」などの地域資源をどのように活用して発展してきたか、また各地域のブランドづくりの発想についても、「他をまねるのではなく、足元にある大切な資源を磨くこと」など、もう一度足元を見つめ直すことの大切さが語られました。その後も多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

 

【ビジネスセミナー参加者のアンケートより抜粋】

・「勝つ」とか「負ける」ということではなく、それぞれの地域が、それぞれのブランド価値を高め、豊かに暮らせる場所になる。「行ってみたい場所」になる。そんな場所が増えていけば、日本はもっと豊かな国になるでしょう・・・。本日のご講義やパネルディスカッションを通じてそう感じました。「天国の楽園」に行ってみたい!と思いました。ありがとうございました。とても素敵な時間でした。

・白澤様の「新しいことをやるよりも、地域に埋もれた善い点、財産を発見し、磨く」という趣旨の発言に深く感心しました。同様に武田様の「エピソード(見えない資源)に注目する」という発言にも・・・。」私も同様の視点で、もう一度静岡を見つめ直してみたいです。岩崎先生の「勇気をもって絞る」という言葉にも深く感心です。

・とても勉強になりました。観光業がもっと夢のある業界になることを願っています。

・地域活性化やブランディング事業への取り組みについて大変参考になりました。

・本日は大変貴重で濃い、判りやすいお話を聞くことができ感動しました。ありがとうございました。

・先に岩崎先生の問題提起の話が聞けて理解が深まった。

・「やらないことを決める」ことの重要性に改めて気づきました。分野は違いますが、内容が面白かったです。

・星空案内人として観光との結びつきがどんな実態か興味があった。実はエンタメとは知らなかった。ブランドになり得るということを考えたこともなかった。十分な観光資源になるケースがあるという話を聞けて良かった。

令和7年度ビジネスセミナー

静岡県立大学経営情報学部大学院経営情報イノベーション研究科