静岡から世界へ発信 企業戦略としてのCSR(企業の社会的責任)
概要
企業評価の尺度は「もうけ」を計る収益から、経済・社会・環境への取り組みなどを含んだ社会貢献へと移りつつあります。ただ、収益を上げるのに必死な組織からすると「社会貢献」はコストという概念があります。しかしCSRは企業の価値だけでなく、その業績にも貢献することが確認されているのです。 良いCSRは顧客の評価、企業の評判、人材確保、行政のサポート、管理職・従業員の識見の広がり、資金調達、保険効果(悪いニュースがあっても、株価の落ち込みが少ない)などの面で競争力の増強に貢献します。欧米ではCSRの評判を使った成長戦略で飛躍的に伸びている会社が多数あります。 ただ、CSRは諸刃の剣です。日本マクドナルドが起こした期限切れ鶏肉事件・異物混入事件での措置は、CSR執行の悪しき例です。株主と収益だけに的を絞ったその対応は、またたく間に消費者の不評を買いました。企業イメージは大打撃を受け、長い間、業績低迷の苦汁をなめる羽目となりました。 日本企業・組織によるCSRに対する認識はまだ低いのが現状です。しかし、CSRは企業・組織における長期競争力の強化には今後不可欠なものとなります。静岡から世界に良いCSRを発信し、その可能性を広めるセッションを目指します。
第1回 | 2016年12月03日(土) 13:30 ~ 15:00 |
企業戦略としてのCSR(企業の社会的責任) |
講師紹介
氏名 | 竹下 誠二郎 静岡県立大学経営情報学部教授 |
講師紹介 | ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院MBA課程修了、ロンドン大学バークベック校経営学博士課程修了。24年間、ロンドンの金融街にて勤務。英国BBC放送などをはじめとしたテレビ番組や寄稿、講演などにも積極的に活動。ドイツ銀行、ABN AMROオランダ銀行、みずほインターナショナル(英国)・ディレクター等を経て、2015年4月より現職。日本型経営システムにて欧米型ガバナンスとの融合が可能な領域をみつけ、日本企業のイノベーションへの取り組みを広げる研究を目指す。 |
開講情報
会場 | B-nest(ビネスト)静岡市産学交流センター 演習室4 |
受講料 | 1,960円 |
開講日等 |
2016年12月03日(土)13:30〜15:00 計1時間30分 |
申込締切 | 2016年11月28日(月) ※この講座は終了しました。多数のお問合せ、お申込みありがとうございました。 |
お問い合わせ・お申し込み
※右のリンクから申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、FAX・郵送・電子メールにてお申込みいただくことも可能です。