覇権争いの果てにあるもの
~米中覇権争いの真意と余波~
概要
インフレ懸念とサプライチェーンの混乱が紙面に載らない日はない。しかし双方とも元をたどれば日米欧の自由諸国とロシア・中国の専制国家との覇権争いの結果、起きている現象である。自国のヘゲモニーを脅かす国をほっておかない米国は、中国へのテクノロジーの禁輸など、自由陣営のアライアンスを強め、中国の「技術孤立」に一層力を入れるだろう。コロナで明らかになった中国への過度な依存からの脱却を目指す、サプライチェーンの再構築も加速されるであろう。 また、どちらの陣営にも加担しない、ブラジル、インド、サウジアラビア、トルコなどの「Transactional 25」諸国の動向にも目を離せない。彼らは中国やロシアへの制裁を加えていない・加えることを拒否せざるを得ない状況にあるわけだが、米中覇権争いのゲームチェンジャーとなる可能性を秘めている。 そしてロシア・中国の専制国家が「負けた」ときについて言及する。1991年のソ連崩壊の際における、資本主義諸国による拙劣な対応がいずれ国家主義と冷戦を再燃させる素因であったことを認識し、今後とるべき道筋を論じる。 【対象・おすすめの方】 国際関係に関心をお持ちの方 【定員】20名程度
第1回 | 2023年09月16日(土) 13:00 ~ 14:30 |
講義+質疑応答 |
講師紹介
氏名 | 竹下 誠二郎 (たけした せいじろう) 静岡県立大学経営情報学部 教授 |
講師紹介 | 24年間、ロンドンの金融街にて勤務。国際会議などでの講演・討論を多数行う。英国BBC放送 をはじめとしたテレビ番組や寄稿にも積極的に活動。ドイツ銀行、ABN AMROオランダ銀行、 みずほインターナショナル等を経て、2015年4月より現職。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大 学院MBA、ロンドン大学経営学博士。 |
開講情報
会場 | B-nest静岡市産学交流センター 演習室4 (住所:静岡市葵区御幸町3-21) |
受講料 | 1,960円 |
開講日等 |
2023年09月16日(土)13:00〜14:30 1時間30分 |
申込締切 | 2023年09月12日(火) ※この講座は終了しました。多数のお問合せ、お申込みありがとうございました。 |
お問い合わせ・お申し込み
※右のリンクから申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、FAX・郵送・電子メールにてお申込みいただくことも可能です。