トランプ支持者の心の闇から解くアメリカの分断
~米国型市場主義が産み落とした弊害~
概要
トランプ支持者の心の闇は深い。彼らを単に「時代に取り残された『負け組』の白人中年男性」、と位置付ける傾向がみられるが、それは浅慮な定義だ。トランプの支持者は2020年に比べ、マイノリティーである女性や黒人、そして民主党の牙城であったヒスパニック層にまで広がっている。取り残された、と感じているのは白人中年男性だけではないのだ。 トランプ支持者は相対的剥奪(現在の状態と期待している状態の間のギャップ)を感じ、怒りや感情のコントロールが難しく、攻撃的な行動に出る破壊的行動障害に陥っていることは間違いない。議会襲撃という前代未聞の犯罪をも恐れないこの集団は、教祖への「献身と宿命」の絶対服従を誓う狂信的宗教集団と酷似している。 ただ、そこには米国型市場主義の欠点が生んだ格差社会、そしてアメリカンドリームが夢物語となってしまった怨嗟が根底にある。 また、トランプが唱える ”America First” は ”America Alone” となる危険をはらんでおり、それがアメリカの分断をさらに加速させる可能性は高い。トランプによる高等教育機関への不当な弾劾もアメリカの長期優位性を揺らがす行為だ。この状況を憂いている多くの良心あるアメリカ人は「トランプの米国」に黙って服従するのだろうか? 【対象・おすすめの方】 国際関係に関心の高い方、米国の現状により深い理解をされたい方 【定員】20名程度
第1回 | 2025年07月19日(土) 13:00 ~ 14:30 |
講義+質疑応答 |
講師紹介
氏名 | 竹下 誠二郎 (たけした せいじろう) 静岡県立大学経営情報学部 教授 |
講師紹介 | 24年間、ロンドンの金融街にて勤務。国際会議など、政府・民間における講演・討論を多数行い、英国BBC放送をはじめとした海外テレビ番組には3,000回以上出演。国内外への寄稿も積極的に行っている。ドイツ銀行、オランダ銀行、みずほインターナショナル等を経て、2015年4月より現職。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院MBA、ロンドン大学経営学博士。 |
開講情報
会場 | B-nest静岡市産学交流センター プレゼンテーションルーム (住所:静岡市葵区御幸町3-21 ペガサート6階) |
受講料 | 1,960円 |
開講日等 |
2025年07月19日(土)13:00〜14:30 1時間30分 |
申込締切 | 2025年07月10日(木) |
お問い合わせ・お申し込み
※右のリンクから申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、FAX・郵送・電子メールにてお申込みいただくことも可能です。